1月号 誰の手に渡すかによって

助任司祭 ガル ブブン

ある賢者の言ったことですが、「野球のボールを私の手に渡せば、そのボールの価値は1000円か2000円しかないだろう。だけど、同じボールを大谷翔平選手の手に渡せば、おそらく何千万円かの価値になるだろう。また、テニスラケットを私の手に渡せば、4000円か5000円の価値しかないだろう。だけど、大坂なおみ選手の手に渡せば、おそらく何千万円もの価値があるだろう。つまり、誰の手に渡すかでものの価値が変わるだろう。」それを聞いた私は「なるほどね!」と言いました。

確かに、もし私の手に投石器・ぱちんこを渡せば、それは子どものおもちゃのようなものになるだけです。しかし、もしダビデ王の手に渡せば、彼はそれで巨人を倒すでしょう。だから、誰の手に渡すかによります。

もし私に魚ニ匹とパン五個を渡せば、一日の私一人の食事には十分です。しかし、イエスの手に渡せば、何千人もの人々を養うことができます。繰り返しますが、それは誰の手に渡すかによります。

もし私の手に釘を何本かを渡せば、機嫌がよければ、小さな鳥小屋を作るかもしれません。しかし、もし同じ釘をイエスの手に渡せば、それがイエスを愛し、信頼する人々の救いと永遠の命につながります。また、誰の手に渡すかによるのです。

だから、もし我々の心配事、思い煩い、ストレスの原因などを我々の手にそのままにキープすれば、何も変わらないでしょう。しかし、同じ心配事、思い煩い、問題を神の子イエスの手に渡して委ねれば、彼は我々のあらゆる必要を引き受けてくださるのです。

皆さん、新年おめでとうございます。大事にしている人たちと共に生きるために神が与えてくださったこの一年を感謝しながら大切にしましょう。しかし、誰の手に渡すかによることを忘れないでください。我々のすべてを神に渡し委ね、神が我々のことを対処してくださるのです。