2月号 分かち合いの恵み

信仰養成委員会 杉江 昌子

昨年5月より、東京大司教区発刊「ともに旅する教会」をめざしてのハンドブックを用いて、月一回、シノドスの分かち合いを続けています。お聖堂に10人前後の方々が集い、毎回のテーマ、み言葉に従って、分かち合っています。分かち合いは、主の祈り、シノドスのための祈りで始まり、皆で分かち合いの約束事を確認します。約束事とは、この分かち合いの場で聞いたことは他の場で話さない、議論をしない、ということです。各自が安心して、思いのままに発言できるように、この約束事はとても大切です。そしてテーマのみ言葉や問いかけについて黙想した後に、一人一人が感じたことを自由に分かち合います。最後はアヴェ・マリアの祈りを唱えて、約一時間の分かち合いを終えます。

私は毎回、分かち合い後に、神様からプレゼントをいただいたような、とてもあたたかい気持ちになります。最初は、分かち合いで何を話したらよいのかわからない時もありました。が、回を重ねるたびに、聖霊がその場、その時にふさわしい言葉を私達に与えてくださることを感じ、そして何よりも、他の人の発言に耳を傾けることこそ大切だと思うようになりました。互いを受け入れ合い、声を聞き合うことで、私達には新しい気づきが与えられます。分かち合いは、私達がキリスト者としてどう歩んで行けばよいのかを見つめ直す場であると共に、教会共同体が共に歩むためにはどうしたらよいのか? の気づき、ヒントを与えられる場であるように思います。実際に、この分かち合いでの二人、三人の気づきによって実現できた事柄もありました。それは、何という恵み、喜びでしょうか。

神様のみ言葉に耳を傾け、私達がどんな小さな声にも互いに耳を傾け合う時、シノドス的教会、共に歩む教会となれるのではないでしょうか。ご一緒に祈り、分かち合うひとときを過ごしてみませんか。