3月号 シノドスのこれから
信仰養成委員会 有坂 緑
2021年に始まったシノドス第16回通常総会は2023年の第一会期を経て、2024年10月に第二会期を終えて幕を閉じました。
シノドスとは、世界代表司教会議であるにも関わらず、教皇フランシスコは今回のシノドスを、信者一人一人、信者ではない人、教会から離れた人、すべての人に聞いてくださいと願い、呼びかけられました。これはとても画期的なことだと思います。
松原教会では、今回のシノドスのテーマである「ともに歩む教会のため―交わり、参加そして宣教」のもと、10回の分かち合いをしました。そこではみことばを通して黙想し、活発に分かち合いました。私はこの分かち合いを通して、心の奥深くにあるものを共有するという、自分の今までの人生にはなかった貴重な体験をさせていただいて、多くを学びました。
また、昨年から分かち合いに「霊における会話」を取り入れました。霊における会話は、今回のシノドスで取り入れられていた分かち合いの方法です。一人ひとりが平等に意見を言う場があり、沈黙・祈りを通して互いに聴き、尊重しあい、聖霊の導きに従って意見がまとまっていきます。霊における会話を実際にやってみて、教皇さまはわたしたち一人ひとりが大切な神の愛を受けた民であり、大切な存在であるという事を再確認させてくださっているのだと思いました。シノドスの歩みはこれからも続きます。始まったばかりです。これからはこの神さまからいただいた大きな愛を伝えていくこと、そして「宣教するシノドス的教会(ともに歩む教会)」を実行していく時だと感じています。では具体的に何ができるのか。どうやって実行するのか。それを私たち一人ひとりが考え、行動していくことが大切なのではないでしょうか。
今年もシノドスの分かち合いは続きます。次回は6月29日の予定です。皆さん、霊における会話で「どのようにしたらともに歩む教会を実行できるのか」ご一緒に分かち合ってみませんか。