1月号 神が私たちの人生を希望で満たしてくださるように(教皇フランシスコ)
主任司祭 ウィフリデュス ガッラ
教皇フランシスコは、2025年の「希望の年」開幕を前にした力強いメッセージの中で、世界中のキリスト教徒に対し、神に心を開き、自分たちの人生を希望で満たすよう呼びかけた。教皇によれば、この希望は自分自身のためだけのものではなく、他者と分かち合う贈りものでもある。
希望 神からの贈りもの
「キリスト教の希望は、私たちの人生を喜びで満たす神からの贈りものです」と教皇は12月の『The Pope Video』で述べた。希望は、特に時代の嵐と不確実性の中で、人生にとっての強い錨である。教皇は、今日の世界が苦しみ、紛争、不確実性に圧倒されていること、そして人間が真の希望を切実に必要としていることを思い起こした。「希望は失望させるものではありません。希望は私たちを強くしてくれる神からの贈りものなのだから」。
希望の担い手になる
教皇フランシスコは、キリスト者が希望を受け取るだけでなく、他の人々のために希望の担い手となるよう求めている。「主が私たちの人生を希望で満たしてくださいますように」。
教皇は、キリスト教の希望は復活したキリストとの出会いから生まれることを強調した。この出会いは人生を変え、心を喜びで満たし、私たちが希望の巡礼者として生きることを可能にすると教皇は述べた。
2025年「希望の年」に向けて
教皇のメッセージは、2024年のクリスマスに始まる希望の年に向けた教会の準備と密接に結びついている。教皇はこの瞬間を、キリスト者の信仰の旅路における重要な一歩と見なしている。「この聖年祭は私たちの信仰を強め、私たちの生活におけるキリストの存在を認識し、世界における希望の担い手となる決意を新たにする機会です」と付け加えた。
引き裂かれた世界へのメッセージ
紛争や戦争、その他の課題に直面する世界にあって、教皇フランシスコは、教会には希望の源となる義務があると述べた。教皇によれば、この希望は幻想や空虚な楽観主義に基づくものではなく、変わることのない神の愛に基づくものである。希望の年は、キリスト者が試練の中で立ち上がるための呼びかけである。私たちの希望は、神の忠実な愛に根ざしているので、失望することはありません。
教皇フランシスコはメッセージを通して、希望が人生と世界を変える力であることをキリスト者に思い出させた。神が私たちの人生を希望で満たしてくださることによって、私たちは個人的に強められるだけでなく、周囲の人々に希望の光をもたらす力を与えられるのです。時代の暗い試練の中で、教皇のメッセージは、堅忍不抜を保ち、互いに支え合い、2025年、「希望の年」に向けて希望の巡礼者として共に歩むようにとの招きである。
皆さん、明けましておめでとうございます。昨年中、松原教会の共同体として共に歩めたことに心から感謝申し上げます。今年もよろしくお願いいたします。希望の年に神が私たちの人生を希望で満たしてくださるように喜びのうちに迎えましょう。