2月号 「耳を傾け、聞き合おう」

信仰養成委員会 杉江 昌子

昨年より、地区ごとに、シノドスの分かち合いを行ってまいりました。コロナ禍の3年間、集うことが難しかった私達ですが、それぞれの地区では10名前後の方々が集い、久しぶりに対面で、分かち合いをすることができました。

分かち合いでは、教皇庁シノドス事務局から提示された「シノドス準備文書」の10の設問を読み、黙想し、互いの意見や感想を聞き合いました。自身の信仰について、松原教会共同体について、これからの宣教についてなど、考えるよい機会となりました。聖霊の導きを感じながら、共に祈り、一人ひとりの分かち合いを聞き合うひとときは、これこそがまさしく「シノドス」的教会の姿ではないかと思えました。主イエス・キリストと出会った弟子達も、このように語り合っていたのではないかと思えたひとときでした。

教皇フランシスコは「世界代表司教会議・第16回通常総会」開会のミサの中で、シノドスにおいては、「出会う」「耳を傾ける」「識別する」という3つの態度が重要であると語られました。「シノドス・・・共に歩む教会」は、人と出会い、互いの声を聞き合うところから始まるのではないでしょうか。人と出会い、耳を傾け、聞き合うことで、私達がどのように歩むべきか、主が私達に何を求めておられるのかという霊的な「識別」の恵み、一人ひとりの心に語りかけてくださる主の御声を聞く恵みが与えられるように思います。

本年度も信仰養成委員会では、シノドスの歩みを続けていきたいと思います。今後も小グループによる分かち合いを検討しています。まずは分かち合いに「参加する」ことから始めてみませんか?

シノドスの歩みが、私達一人ひとり、そして教会共同体にとって、「恵みの時」になると信じています。