「鐘」巻頭言 2019

8・9月号 平和を実現する人々は幸いであるー「2019年平和旬間」にあたって

2019年08月06日

正義と平和委員会  室 哲郎
 

「焼き場に立つ少年」の写真に「戦争がもたらすもの」とのサインをして、教皇フランシスコは、世界に広く推奨されました。
噛み締めた唇には血が滲んでいる。原爆投下後の長崎の火葬場で、死んだ弟を背負って順番待ちをしている少年の写真です。
今年も8月6日から15日までの10日間「日本カトリック平和旬間」が実施されます。それは、1981年教皇ヨハネ・パウロ二世が広島を訪れ、「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です」との「広島平和アピール」を発信した翌年からのことです。
私たちも、教皇フランシスコのメッセージ「非暴力」が「平和を築くひとつの方策である」を深く心に留め、日常的な場から、国家間の秩序に至るまで、積極的な平和を希求していきたいと思います。
日本国憲法第9条を大切にして、平和は軍事では築けないことー沖縄の基地問題、武器の多量購入による抑止力幻想。
各国が自国の利害をますます最優先する今の世界情勢―難民、環境破壊。原子力発電所のさらなる再稼働をすすめる経済優先主義と無責任。
平和で公正な社会を実現するために、私たちに何ができるか、共に考え、祈り、実行していきたいと思います。