2月号 ともに歩む教会

聖マリア修道女会 Sr.髙木 好江

新型コロナウイルスが度々その装いを変えて猛威を振るっています。すでに二年以上も、この波が寄せたりひいたりしています。私たちは、波が来るたびに新たな難しいチャレンジを経験し、不安な日々を過ごしています。

松原教会では、これまで神父様方や教会委員会の方々、そして専門家の方々が中心になって、祈りと知恵と知識をもって、大司教様の通達要件に即した感染対策を、教会共同体の今の状況に合ったものに対応し、リーダーシップをとって私たち信徒の信仰生活を支えてくださっていることに心から感謝いたします。

このコロナ禍では、「教会はイエス様のお名前によって人々が集まるところ」の”あつまる”という面が人々の努力にもかかわらず危機に瀕しています。一方世界は、今というこの時代の力、IT機器を使用して「集まる場」が物理的な場だけではないことを体験し、実用化もしています。松原教会では、ごミサの配信(ライブといっても、その現場でごミサをお捧げしていることとは同じ意味をもっているものではない、ということはわかります)がなされ、離れていてもつながっていると感じることができます。また各種の委員会などのミーティングはZoomプログラムを用いて行うことは、日常ごとになっています。昨年の”松原デー”での各委員会や地区の働きを具体的に見せていただいたことや、淳心会の若い神父様方が中心となってインターネットを使って、アジア5カ国の青年たちのロザリオの祈りを通しての交流の様子を分かち合っていただいたことは記憶に新しいことです。あの経験は、これからの教会のために次のよりよい一歩になることが期待されます。さらに私たち松原教会

共同体がより豊かに信仰生活を生きるためには、一人ひとりがキリスト者として与えられた賜物を精一杯使って生きること、できる努力を惜しまず、あとは神様が計らってくださることを信じて、希望をもって生きることだと思います。使徒行録2章46,47節に、生まれたばかりの教会が「人々の集まりがよいものと見え、日々仲間に加わる人が増えた」という内容のことが記されています。

最後に、私には一つ分かち合いたいことがあります。私も教えていただいたことですが。今少し”おしゃべり”をして、信仰を分かち合いたいと思うお友達や疎遠になっていて・・・と思う方など、どなたでも、誰かのためにお祈りしたい時には、ヨハネによる福音書17章6節から26節、イエス様が弟子たちのために祈った箇所です。

あなたがこの世から選んでわたしにまかせられた人々に

わたしはあなたの名を現しました。

彼らは あなたのものでしたが

あなたは彼らを私にくださいました。

「人々」「彼ら」と弟子たちを指す言葉、箇所には、お祈りしたい方のお名前を入れて祈ります。忍耐をもって、毎日、17章を暗記するほどに。お目にかからなくても毎日祈るととても近い人になります。久しぶりに会っても大丈夫です。

コロナ禍で、教会で直接お会いしても喜びを大きな声で表すことも難しいです。足が遠のいている方もいます。祈りでお互いに支え合ってまいりましょう。そして、コロナの不安が去った時、今以上に親しさを味わえたらなんと素敵でしょう。

パパ様は「交わり、参加、宣教」をテーマに全世界に向かって、シノドスの開催を呼びかけています。私たちも離れていても、”ともに歩む教会”のために働くことができますように。