8月・9月号 今年も平和旬間が来ます

正義と平和委員会 中村保夫 

今年も平和旬間(8月6日~15日)がやって来ます。コロナ騒動で大変ですが、今年は戦後75年という節目の年でもあり、やはり平和について考え、私達に何ができるかを考えなければと思います。

平和旬間は広島に原爆が落とされた日から終戦の日までの間です。日本カトリック司教団が今年6月23日に発表した 「すべての命を守るため―平和は希望の道のり―」というメッセージには、制定の由来が次のように書かれています。

“聖ヨハネ・パウロ二世教皇は1981年2月、広島で、次のような力強いメッセージを述べました。「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です。・・・過去をふり返ることは、将来に対する責任を担うことです。・・・人類同胞に向かって、軍備縮小とすべての核兵器の破棄とを約束しようではありませんか。」

このアピールに応えて、日本の司教団は、翌年、平和について考え、平和のために祈り行動するため「平和旬間」を設け、平和や人権の問題について積極的に発言し始めました。”

今年の日本司教団のメッセージは、さらに、昨年のフランシスコ教皇の来日の際の強いメッセージにも触れ、
“教皇はすべての人々に呼びかけます。「核兵器から解放された平和な世界。・・・この理想を実現するには、すべての人の参加が必要です。個々人、宗教団体、市民社会、核兵器保有国も非保有国も、軍隊も民間も、国際機関もそうです。核兵器の脅威に対しては、一致団結して応じなくてはなりません。」カトリック教会にとって、「民族間、また国家間の平和の実現」に向けて努力することは、「神に対する、そしてこの地上のあらゆる人に対する責務なのです。」教会は、「核兵器禁止条約を含め、核軍縮と核不拡散に関する主要な国際条約に則り、たゆむことなく、迅速に行動し、訴えていきます」” と述べています。さらに沖縄や朝鮮半島の問題にも触れています。
https://www.cbcj.catholic.jp/2020/06/23/20855/ で読めます。)

この75年の間、第3次世界大戦はありませんでした。残念ながら、世界中のいろいろなところで戦争や紛争はいつもありましたが、なんとか局地的に抑えられてきたようです。それまでの反省の下に、国連に象徴される国際協調路線が何とか各国に共有され、維持されてきたためだと考えられます。しかし最近の動静は危険な匂いがします。歴史を顧みることをせず、国際協調よりも自国の目先の利益を優先し過ぎる為政者が目立つようになってきたからです。

さて私達は現在、コロナ騒動の最中にいます。出口も今後の成り行きもまだ見えません。コロナ自体大きな問題ですが、付随して、『差別』の問題が浮き彫りになってきました。一つは、世界各地で、人種の違い、貧富の差などの既存の差別が、より顕在化したことです。もう一つは、コロナヴィルスに感染した人を隔離する必要が「排除」につながり、私達の心の中に生じてしまう『差別』の問題です。これについては、名古屋の松浦司教が語っておられます。
https://youtu.be/m–0JX2cjeE

コロナ騒動で、松原教会で公開ミサも行われなくなったこの期間に、2011年以来主任司祭を勤めてくださったL.ゴーセンス神父様が、姫路へ移られてしまいました。神父様は教会の社会的活動に特に熱心でした。神父様の強力なご指導で、日本司教団の正義と平和協議会の意向を小教区内にも行きわたらせるべく、正義と平和委員会が松原教会で発足したのは2012年12月のことでした。神父様の全くぶれない姿勢に励まされて、私達は活動してきました。今後、残されたメンバーは非力かもしれませんが、懸命に活動を続けていきます。

教会全員で神父様に感謝を申し上げる機会がなかったことは誠に残念に思います。これまで松原教会は歴代、それぞれ個性あふれる神父様方にご指導いただいてきました。大変恵まれていたということで、有難いことだと心から感謝しております。