5月号 あなたがたに平和があるように(ルカ24:36)

あなたがたに平和があるように(ルカ24:36)

聖マリア修道女会 Sr.髙木 好江

しっかりと戸を閉め、恐れと失望で体を小さくしていたお弟子さんたちの真ん中に主が立ち、おっしゃいました。「あなたがたに平和があるように」と。コロナ禍で一年以上も閉じこもっている私たちのことのようです。教会は司教様をはじめ神父様方、指導的立場に在られる方々が、私たち信徒の命を守り、信仰を保ち養い育てるためにご苦労を重ねてくださっています。感謝です。

私事で恐縮ですが、「戸を開けて」と言っても、私たちは高齢者の共同体です。若者が一緒に生活しております。幼児が身近に居ります。ですから、あまり無茶もできません。私たちのミッションは、この一年集まっての会議ではなく、メールで審議をしたり、Zoomで話し合ったり、延期になっているもの、中止したものもあります。松原教会もミーティングや聖書研究、そして教会学校もON LINEで行っています。今年のご復活祭は4月4日でした。「何かしたいわね。何かしましょう。」誰もが気持ちがあふれています。なかなか具体化しません。館内に小さなポスターを貼り、心まで小さくなりそうです。ご復活たまごとお菓子を聖書と典礼に添えて、レストナック和泉館の学生さんたちに配りました。みなさん優しいので、それなりに一言添えて受け取ってくださいました。その中でおひとかたが「復活って、包帯巻いたミイラが出てくるのではないことはわかるけど・・・」と立ち止まっていました。「そうね。わかりにくいわね。」「聖書には、イエス様が十字架上で殺されて、お弟子さんたちは、それを見て怖くて逃げて、戸を閉めて隠れていたんだよね。」「そのお弟子さんたちが復活のイエス様に出会って、変わった。変えられた、と記してありますね。」「そう、復活って変わるってことなんだ。」「出会って、変わる。これが復活なんだ。」「いつか教会に行ってみようかな」穏やかなほほ笑みでゆで玉子の殻をむき始めた若者の姿に日常生活の中に働いてくださる主を見せていただいた「復活の主日」の朝の出来事でした。

世界中が一日も早い終息を願っておりますが、残念ながらまだしばらく続くと思われるコロナ禍です。日本カトリック司教協議会から一年前に「新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り」が認可されています。修道院では、夕の祈りの時にみんなで一緒に祈っています。すでにお祈りされていらっしゃる方も多いと思います。私たちの真ん中にいつも一緒にいてくださる主と共に、不安な日々から世界が変えられる日を願いたいと思います。