地区連絡会   塩谷 隆

 

 

 

今年2015年は多くのメモリアルイヤー、節目の年にあたっています。戦後70年、日航ジャンボ機墜落事故から30年、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件から20年、Microsoft Windowsの発売から30年…

 

 

また「教会の現代化」をテーマに足かけ4年に亘って開催された第二バチカン公会議の閉幕から50年、宗教上の奇跡といわれている幕末の長崎浦上地区の潜伏キリシタンの「信徒発見」から150年、そして松原教会は今年創立50周年を迎えています。奇しくも「信徒発見」からちょうど100年後、「教会の現代化」が示されたまさにその年に松原教会が誕生したことになります。これは私には単なる偶然とは思えず、そこには何らかのメッセージや啓示があるような気がしてなりません。

 

 

長い年月が流れて風化が進み、人びとの記憶や関心が薄れていく中で、その過去の現象や出来事への記憶や関心を呼び起こし、現在の価値観でそれらを今一度見つめ直し、その精神や意義、教訓、反省などの最新版を導き出して現代に活かし、将来に繋げていく…。

 

 

大げさな言い方をするならば、それが「節目の年」の役割といえるのかもしれません。「戦後70年」然り、「信徒発見」然り、「教会の現代化」然り、そして松原教会創立50周年然り…
さて、それほど大げさなことではありませんが、今年松原教会の各地区では、年頭に示された創立50周年に因んだ標語『時代をつなげよう 喜びを伝えよう』を掘り下げて考え、サブテーマを設けて具体的にそれを実践しましょう、という課題に取り組んでいます。その第一の目的はもちろん標語の実践にありますが、他にも期待できることがいくつかあります。この活動を通して、地区信徒の皆さんの更なる交流・親睦が図られ、地区が活性化すること。またこれらの活動をする中で、地区や教会が抱える様々な課題が浮き彫りになること。そんな中で、幹事さんはじめ地区信徒の皆さんが将来に向けての何かを感じ取っていただくことなども期待できるかもしれません。そしてこれらの副産物的要素は、今後の松原教会共同体にとって有益な作用をもたらし、延いては福音宣教と神の国建設に向けての大きな力にもなりうるのではないでしょうか。

このような背景もあり、8月以降もこの実践活動に関して幹事さんから地区の皆さんに、お知らせやご案内、問い合わせやお願いなどがあるかと思います。どうか活動の趣旨をご理解いただき、ご協力をお願いしたいと思います。そして、12月初旬にこの課題に関する活動報告を各地区でまとめていただき、来年の「鐘」1月号に掲載し記録としても残したいと考えております。「神の民の交わりと協働」…これは年初の司牧評議会で、主任司祭が現在の松原教会の活動グループや組織図を評議委員に示すために配られた資料に記されていた言葉です。教会活動の精神を端的に表した素晴らしい言葉です。「協働」という言葉自体は近年1970年代頃より使われ始めたようで、カトリックの専門用語でもありませんが、その概念的なものは教会共同体の活動を行う上でのキリスト教的精神にまさにマッチしたものです。読んで字のごとく「協力して働く」ことですが、その背景には「複数の主体が目標を共有し、対等の立場で共に力を合わせ連携して活動する」という意味合いがあります。地区連絡会でもこの「神の民の交わりと協働」を活動規範的なキーワードとして掲げています。

地区連絡会は、各地区の幹事さんが一堂に会し、互いに親睦を深めながら情報交換し、必要な情報を共有し、他の委員会や活動グループとの連携も図りながら、共通認識、共通理解を持って効率よくスムーズに地区活動が行われることをその主な目的としています。また各地区のバランスをとりながら地区制度全体をうまく機能させていくことも役割の一つです。教会や地区が抱える様々な課題についても、皆で話合い、分かち合いをもって取り組んでいます。年に数回の開催ですので、毎回内容が盛り沢山となり時間が足りなくなるのが残念ですが、そんなバタバタとした中でも、肩肘張らずに和気藹々と行われているような気がします。そんな雰囲気だからこそ、忌憚のない意見や本音なども聞くことができます。これも地区連絡会の特徴かもしれません。我々連絡会世話人の力不足でまだまだ不十分な連絡会ですが、地区幹事さんの多大なご協力があって全体が支えられています。これからも地区制度と地区活動の可能性を探りながら、一歩ずつステップアップしていければと思っております。

地区はイコール信徒の皆さんです。幹事さんだけではありません。これからも皆さんで地区制度・地区活動を更に実りあるものにしてまいりましょう「神の民の交わりと協働」を合言葉に…ご協力を宜しくお願いいたします。