地区連絡会    塩谷 隆
 

昨年の創立50周年は松原教会にとって現実を見つめ、将来に目を向けるとても良い機会となりました。「時代をつなげよう 喜びを伝えよう」の標語が掲げられ、地区ではその実践に向けた取り組みも行われました。その活動を通して地区や教会が抱える様々な問題点や課題も浮き彫りになりました。また教会の建物の改修や設備の拡充、災害時の危機管理、信徒の高齢化と若い世代の減少、そして時代の要請やニーズに対応すべき諸問題など、創立以来50年を経て、現在の松原教会にはハード面ソフト面において様々な問題や課題を抱えていることが昨今あらためて認識されてきています。そしてこれらの課題の多くは一度に短期的に解決できるものではありません。教会共同体全体でしっかりと受け止め、目的意識を持って取り組ことが求められているのではないでしょうか。

標語の「時代をつなげよう」ですが、つなげる側とつながる側双方の存在がなければ時代はつながりません。各地区でほぼ共通する課題の一つに、奉仕する人員が人数的にも限られ、同じメンバーになってしまうということが挙げられます。これにはさまざまな要因があります。
まず地区信徒の高齢化です。元気な方が多い松原のご高齢の方々ではありますが、体力を要するお手伝いをお願いするわけにはまいりません。
しかし、だからといって放ったらかしにするわけにもいきません。この方々はかつて次の世代へとバトンを渡し、時代をつなげてくださった方々でもあります。逆に地区におられるひとり暮らしの高齢者や体の不自由な方々に手を差し伸べ、教会と何らかの形でつながっているという実感を持っていただけるような施策を講じることも今後必要なことかもしれません。そして若い年代層が少ないこともその要因です。しかし松原には在籍する若い年代層が全くいないわけではありません。そこには様々な事情が有るようです。若い人たちの教会離れも問題です。若い人たちがもっと教会に足を運びやすくする対策も必要です。若い人たちにとって魅力のある教会づくりも課題の一つでしょうか。
そして元気で条件的には恵まれてはいるものの教会活動への参加にためらいがあり今一歩踏み出せないでおられる方、あるいはもうちょっとだけ他のことを犠牲にすれば参加できるという方も多くおられるのではないでしょうか。主任司祭は折にふれ次のように話されます。「教会の奉仕活動は信徒使徒職としての役割のひとつです。信徒は自分が神の民であり、教会共同体の一員であるという自覚と使命感を常に持たなくてはなりません。そしてそれは自らの信仰心に基づくものです」と。「教会の刷新」をテーマに開催された第二バチカン公会議の「信徒使徒職に関する教令」に「一般信徒も洗礼と堅信の秘跡によって、キリストから任命され派遣された使徒であり、教会活動に積極的に参加するものとする」とあります。

この50年前の公会議の原点に立ち返ることが今この時代に再び求められているように思います。多くの信徒の皆さんがこのような意識をより一層強く持つことができれば、今抱えている課題の幾つかは解決できるのかもしれません。昨年の創立50周年をきっかけに、あらたに『未来プロジェクト』なるものが立ち上がろうとしています。今はその準備段階です。教会の様々な現状を見極め、問題点や課題を掘り下げ、将来に向けてその対策を練り、改善や解決を図っていきましょうというものです。
評議会などの活動とは別途に、広い視野を持って多角的に、継続的に、専門的に取り組むプロジェクトです。教会がその使命と役割を果たすため、そのより良い環境づくりをするためのプロジェクトともいえます。「未来プロジェクト」…なんと希望に満ち、明るい将来を連想させる響きでしょうか。ぜひこのプロジェクトに期待したいと思います。教会の奉仕は「神のみ旨を行うこと」でもあります。ミサでよく歌われる典礼聖歌で私も自分を鼓舞する意味で好きな歌があります。
『神のみ旨を行うことは私の心の喜び』教会全体に皆さんのこの心の喜びが満ち溢れるよう祈りたいと思います