上野哲郎
 

松原教会のチャリティコンサートは、フィリピンのミンダナオ島の小さな村タンボの幼稚園で働く聖マリア修道女会のシスター達を支援するために始まりました。この幼稚園では、貧困のために教育を受けられない子ども達を支援し、将来的には自立して生活が送れるようになることを目指してきました。2年前に、毎年のように起きる洪水の被害から守るために、タンボからナザレトの村へと幼稚園を移転しました。
貧困のゆえに教育を受けられない子ども達の問題は、非常に多くのところに影響を及ぼしています。
今、世界各地でテロが多発していますが、そのテロを引き起こしているISのような集団に多くの若者達が参加しています。その原因として、経済格差の固定化という状況における貧困があげられています。彼らの多くが、貧困ゆえに、教育も受けられず、仕事に就けず、将来への希望が持てない絶望の中で参加していると言われています。このような若者を少しでも少なくするためには、すべての子ども達が教育を受け、将来への明るい展望が少しでも描けるように格差という現状を打破する手助けをすることが大切です。シスター達は、ずっと以前からこの問題に取り組んできています。
私達に出来ることは、ほんのわずかかも知れません、少しずつでも努力することが大切だと思っています。人が育つには時間がかかります。社会が育つにも時間がかかります。この子ども達が、私達松原教会を必要とする限り、このコンサートを続けられればと思っています。継続は力なりを信じています。

今年のコンサートは、第33回目を迎え、5月22日に行われます。今年は、天満敦子さん(ヴァイオリン)に出演していただけることになりました。天満さんといえば、ルーマニアの「薄幸の天才作曲家」ポルムベスクの「望郷のバラード」でご存知の方も多いと思います。そのヴァイオリンの音色は、聴く人々の心を満たしてくれること間違いないと思います。